塩ハガツオ

小田原の郷土料理で有名なものに「塩ソウダ」があります。

ソウダガツオ、特にマルソウダは年間を通じて大量に水揚げされます。

目の前の海で食べきれないほど大量の食材が水揚げされると、それを保存する技術が色々と出てきます。

古くから世界中で行われてきた塩漬けが最も単純な方法で、小田原のソウダガツオも例にもれず。

富山の汐(塩)ブリ、御前崎の塩サワラなども、主にローカルで消費される郷土料理になります。

 

今回はハガツオの片身が残ったので、塩ソウダに倣って塩ハガツオに。

切り身をベタ塩に漬け込み、タッパーに。数日漬け込みます。

 

表面の塩を洗い流して塩焼き、これは茶漬けや酒の肴に。

強烈に辛いのがいい。

あとオススメは、鍋に水を張って、昆布と一緒に一時間以上、塩ハガツオの切り身を入れておく。

切り身からどんどん塩が抜けていき、それがそのまま汁の塩味になっていく。

ときどき味を見て、好みの塩加減まで塩抜きを進める。

味が決まったら、好みの野菜と酒を加えて静かに沸騰させ、昆布を取り除き、好みで生姜や一味を加える。これがうまい。

沖縄のマース煮と似てます。

青唐辛子を入れるのも非常にいいです。柑橘類も合います。

ちなみに昆布は南茅部の真昆布。

食べても美味しい昆布で出汁を取るなら、出汁ガラに酢醤油で、昆布自体が美味しい一品に。

煮物だと日高が好きです。