小田原ではかつて雑魚として安く扱われていましたが、その味の良さから見直されています。
おそらく地魚全体の資源減少に後押しれた形で、3~4年くらい前から、「実はこの魚は美味しい」という声がチラホラ。
一部の魚屋の間で微妙に競り値が釣りあがるようになり、他の魚屋も次第に注目。
去年くらいからイシダイ並の高級魚の仲間に足を踏み入れた感あり。
もちろん、まだまだイシダイには及ばないのですが、しかし食べてみると、美味しさにびっくり、感動します。
ユニークな見た目からは想像できない上質な白身。
脂が強く、縁側の皮ギシは真っ白です。
刺身も旨味、甘みがあって極上なのですが、単に塩焼きにしても、これほど旨い魚は珍しい。
皮目が香ばしくパリっと焼きあがるのは、優秀な焼き魚の第一要因。
そして身がふっくら柔らかく、脂がたっぷり滴り落ちるほど。
これはフグやカサゴなど固くなる魚と違うし、イシモチのように繊維質にほどけるのとも微妙に違う、ふっくらジューシーに柔らかく焼きあがるという感じ。
総合力が高い、今後さらに価値を高めていくと思います。