ハワイ名のマヒマヒでもよく知られるように南方系の暖流を泳ぐイメージ。
ヘミングウェイのキューバ時代の作品にもたびたび登場する。
引きが強烈なので「万力」の別名もあり、釣りの対象魚として人気。
泳いでる姿は綺麗な虹色。(色彩が多彩に変化する)
写真は6kg位のサイズで、シイラとしては中型くらい。
定置網の朝どれですが、他の魚に揉まれてスレてます。
個人的には、すごく綺麗で美しい魚だと思います。
オスは大きくなるとオデコが極端に膨らんで異様な迫力になります。
味の方はどうかと言うと、まず刺身。
美味!ではないです。ただ、まずくはない。
旨味や甘みなどが薄く、脂もそんなに感じない、独特の酸味があって全体的なバランスは悪いんだけど、決してまずい、というレベルではなく、ぜんぜん食べられる。
たしか山陰地方では漬け魚に加工して給食で広く食べられているようだ。
たしかに生よりは加熱した方が食べやすいし、淡泊な身に味を乗せやすい。
そしてフライも美味しい。
かすかに独特な酸味が残るものの、ソースとの相性がよく、食べ応え充分。
タルタルソースとか、あとはバーガーなんかにも。
贅沢言わなければ使い勝手の良い魚で、魚偏差値が高い日本国民でなければ、むしろ美味しい魚の部類として喜ばれている。